やりたいことが見つからない問題
子ども時はこんな問題直面しなかったのに、年齢を重ねれば重ねるほどのしかかってきます。
日々忙しすぎて振り返る暇もなく時を浪費してきたら、なおさらソレがなくなった時に急に不安になるんですよね。
「あれ、私って何ができるんだっけ?」
「私、このままでいいのかな…」
答えのでない不安や疑問が一気に押し寄せます。
でも、
「私何がしたいか分からない」
「私にできることなんて別にありません…」
という答えに行きついてしまって、結局今の延長を生きていく…。
「私の人生ってそんなもんよね」
と諦めるのももちろん一つですけど、やっぱり諦めきれないという人も多いのではないでしょうか。
私は後者の諦めきれない側の人間でした。
だって世の中にはやりたい事を叶えて毎日めっちゃくちゃ楽しそうに生きている人もいるんですよ。
たとえそれが虚構のSNSだったとしても、羨ましいじゃないですか…。
もちろんひねくれを拗らせて「そんなん叶いっこないやい!ぷいっ」として見ないようにすることもできます。
でも、やっぱり納得がいかないというか。
私の人生がこんなつまらんまま終わるのは許せない!!!
私だって楽しく生きたい!
ということで、なぜアラサー、アラフォー女性は「やりたいことが分からなくなるのか」を紐解いていきたいと思います。
やりたいことが分からなくなってしまった原因とは
なぜ私たちは自分の心の声すら聞き取れなくなっているんでしょうか?
分厚いベールが心を覆いすぎて、「本音」や「本心」を知ることは本当に難しい状態です。
でも、4、5歳の時ってやりたくない事は「ヤダ!」で済ませたり、やりたい事はずっとやり続けて、とにかく心の赴くままに生きていたと思うのね。
私はもはや記憶が遠い彼方だけど、従姉の子どもと遊んでたらまさにこんな感じで。
「もうしょうがないなぁ~」って言いながら結局その子に付き合ってたので、それはそれは満足してくれてました。
きっと私の小さい時もこんな感じで周りは私の気持ちを一番大切にしてくれてたと思うんですね。
ところが、大きくなるにつれてだんだん「我慢」を強いられてくる。
怒られるのが怖いからここは本心ではないけど大人に合わせておこう…。
そんな風に処世術を身に付けだしますよね。
これの完全体が「空気を読む」っていうやつで、私たちの本心を遠くへ追いやる原因の一つじゃないかなって思います。
原因1つ目:空気を読み過ぎて自分の事を後回し
私一人っ子なんですが、一人っ子はワガママって言われることもありますけど、環境次第では最強空気読み人間に育ちます。
周りは大人しかいないから、うまく大人と話を合わせることで「いいこと」がたくさんあるんです。
長女も似たような感じかもしれないですね。
でも長女の方が「お姉ちゃんなんだからちゃんとしなさい」とか「我慢しなさい」って言われてるはずなので、自然と自分は我慢するのが正しいんだって思ってそうですね。
ちなみに私の場合は、大人のご機嫌を損ねないことに重きを置いてきたかなと思います。
これ、職場に出て働いていてもやっぱり長女は「調整」してる事が多いし、「しょうがないから私やっておくわ~」と引き受けてる気がします。
対して、末っ子はちゃっかりしてるシーンをよく見ますね(笑)
結局お兄ちゃんお姉ちゃんが最終的に助けてくれた経験が多い人ほど、その傾向は顕著な気がします。
兄弟仲が悪いところは別ですが…。
一人っ子の私はマイペースを貫くことに徹すると心が落ち着きます。
でも周りの目が気になるので結局しゃしゃり出ちゃうんですけど。
とにかく、小さい時から何かと我慢してきた経験があったり、自分より兄弟や親を優先してきた体験が多ければ多いほど、無意識に自分を後回しにしているんです。
空気を読む癖も染みついているし「はいはい、私がやれば丸く収まるならやりますよ~」と、忙しいのに立候補しちゃったり。
嫌な空気になるのに耐えられなくて、自分を犠牲にして矢面に立ったり。
でも、なんで自分だけが周りの事を気にして、ほかの人は「あ、やってくれるんだラッキー」ってなるのを許せるんですか?ってことです。
空気を読んだ結果、やりたくない事を仕方なくやる。
誰もやらないから私がやる。
私がやったら揉めないからやる。
心の底からやりたい事だったらいいんですけど、やりたくないことを我慢してやり続けていて心が幸せなわけはありません。
原因2つ目:毎日やること多すぎてそれどころじゃない
やりたい事が分からなくなる原因、2つ目は「余白がなさすぎ」ってことです。
そもそも自分の心と対話する時間を持てないと、自分の事はどんどん見えなくなっていきます。
仕事、家事、育児という3拍子揃っている人ならなおさら。
私子ども居ないのに1日の生活は崩壊していましたから…(今もだけど)
会社員で忙しかった頃のやりたいことは「おいしいもの食べる」「たっぷり寝る」「旅行に行く」しか思いつかなかったですからね。
これらは確かに楽しいんですよ、その時は。
でも一時の楽しみでしかなくて、これは「やりたい事」じゃないんです。
それにこれってやろうと思えばできる事で、それをやっていないのは自分が「やる時間」を取っていないだけ。
忙しい今から逃げたいだけ。
ほんの数日現実逃避しても結局現実は変わっていないから元の生活が待っているんです。
根本解決になっていないって伝わりますか?
「やりたい事」っていうのは、そういう事じゃないんです。
消費する事で得られる快楽って上限がないし、これはどれだけ消費しても満たされない時が来ます。
自分の心の隙間をこの消費系快楽で埋めてしまったら、つねに渇望と向き合うことになりますし、お金がいくらあっても足りないことになります。
お金持ちなのに人生つまらないっていう人ってまさにこれ。
「やりたい事」はもっと自分の内側から出てくるものなんです。
でもこれを探るには、まずは表面的でも「今満たされてるわ~」ってならないと、目の前の不満に覆われて見えません。
少しずつ消費的な快楽で自分を十分満たしてあげることがスタートです。
何事も段階がありますからね。
自分へのご褒美って悪くないと思います。
このご褒美をまず生活で当たり前にしていって、とことん手っ取り早く「満たす」んです。
満たしていけば、心に余裕が生まれます。
もっと満たすにはどうしたらいいのかなって考えだします。
その時、消費だけに目を向けるのではなく、「私の好きな事って何かな?」とか「みんなとこんな事できたら楽しいな」とかに意識を向けていきます。
これを繰り返していくと、少しずつビジネスに繋がったり、新しい人と繋がれたりしていきます。
私は会社員を手放すことで、時間を手に入れました。
この時間を使って、こうしてHPを作ったり、開業してみたり、発信してみたり色々スタートさせました。
そして平日に休めるようになったので、オフシーズンにロープライスで旅行に行くことが叶いました。
やりたい事の一つに母を旅行につれていくというのがあるので、まずはそれを実行しています。
原因3つ目:周りにいるのは自分と同じ人だから
やりたい事が分からないという人は、たぶん周りの友達や知り合いも同じような事を言っているのではないでしょうか?
類は友を呼ぶという言葉があるように、同じ波長の人は居心地がいいので、ついつい集まるんです。
同じようなことで愚痴ったり、同じような趣味だったり、同じような時間の使い方をしていたり、同じような年収だったりね。
逆に居心地が悪いのは、自分とかけ離れた人です。
このかけ離れた人が、例えば世界を股にかけて活躍している年収10億円の女社長だったらどうです?
友達になれますか?
なれるわけないって思いますよね。
でもその人の周りにいる人はきっと同じようなタイプです。
指名手配犯のような重要犯罪人と友達になれますか?
これもなれませんよね。
居心地悪すぎです。
でも悪い人の周りには同じく悪い人が集まってきて、再犯してしまうことも少なくありません。
つまり自分と同じ波長の人と一緒にいると、自分の意識を変えることはなかなかに大変だという事。
「周りにいる5人の平均が自分」って聞いたことありませんか?
なのでこの周囲5人を自分の理想の人に置き換える、つまり環境を変えるのが自分が変わる手っ取り早い方法である。と。
よくコーチングやビジネス系の本にもこういうの書かれていますが、これは本当だと思います。
自分の常識は、その人たちにとっての非常識なんです。
自分にとって居心地のいい場所は、その人たちにとってはありえない場所なんです。
だからこそ「やりたいことがありまくりです」「アイデアは湯水にように湧いてきます」という人の近くに行くことが大切です。
これだけで自分の常識ががらがらと崩れます。
やりたいことが見つからない人は、やりたいことをやっている人と知り合いになる、これオススメです。
原因4つ目:他人軸の評価で生きている
意外と他人の評価を気にして生きている人多いんです。
私もまさにそうでした。
世間のいう当たり前の人生を歩まなければいけない。
と思い込んでいたので、自分のやりたい事より、世間が良しとする選択を優先していました。
結果、あたりさわりない人間ができ上がりましたとさ!
なので離婚したとき人生終わったなって思いましたよね、ほんと。
だって離婚なんてありえないでしょ?普通の人は!って思っていましたから。
もう一生一人で生きていくんだな~とか本気で思い詰めていたこともありますし、とにかく再婚しないといけない。と思ったこともありました。
今になると、これ一体誰の目を気にしてたんだろうって思います。
本心は、「笑顔で一緒になんでもやっていけるパートナーが欲しい」のはずなのに「再婚する」がゴールになってしまっていたこともあります。
だから全然気乗りしないまま、とにかくお相手を見つけることに血眼になっていた時期があり、好きでも何でもない人とデートしてました。
で、ある時「やってらんねーわ」ってなったので、そこから一回すぱっと婚活はやめて、仕事とバンギャ活動に集中しました(笑)
この時の私は生き生きしていましたね!
毎週のようにライブに通い、月3回は東京まで遠征して、夜行バスで帰ってきてそのまま仕事にいくとかね。
正社員・年間休日96日なのによくやってたなと思いますが、この時久しぶりに「自分軸」で生きたんです。
世間は「その年でバンギャ…?」ってなると思いますが、そんな声無視してみました。
親からも「再婚考えて」「子どもはいつまでも産めないよ」「あんたは一人っ子だから結婚しないと一人だよ」って言われまくりましたけど。
でも当時の私の中に「結婚=幸せ」の図式が無くなってしまっていたので、我慢していたことをやりまくりました。
私の理想のバンギャ像は世間が見るとかなり痛々しい感じなのですが、舌ピやらマイクロダーマルなんかも無事達成して、めちゃくちゃ満足しました。
そんでさんざん遅い反抗期のような事をやりまくって、無事に飽きました!
もう通過儀礼みたいなもんですね。
今はピアスとかほぼ興味を無くしていて、むしろ金属嫌いです。
ライブも行きたいと思うものはほとんど無いし、今はその分のお金を自己投資に使っています。
消費から投資へ変更することにしたんです。(この投資も回収しないと消費ですけど)
他人の目を気にして生きていた20代の私。
それを、まるで10代の頃のように生き生きした30代を過ごしたことによって、私の人生にちょっとだけ厚みが出ました。
(バンギャ時代の面白話とかいつか書きたいですね)
自分の本心に従って行動したら、めちゃくちゃ面白かったという経験を経たので、これは私にとって一つ大きな変化だったと思います。
なのでもし「親に何言われるか不安」とか「職場の人になんて思われるかな」という他人の目を気にして出来ないことがあるのならもったいない。
それこそまさに今すぐ実行することだよってお伝えしたいです。
どうやったらやりたいことが見つかるのか
で、結局どうしたらいいのさ。ってことですが、解決策はすでに出ています。
まずは消費的かつ短期的な快楽でとことん自分を満たして、ちっちゃな不満を全部吹っ飛ばす。
これがスタートだと思います。
これをするために、自分を甘やかすことを「許す」というマインドも必要です。
大丈夫ですよ、あなたは十分頑張っているんだから、それぐらいの贅沢したりワガママ言ったって許されます。
むしろ文句言ってくる人がいたらその人からは一刻も早く離れてください。
とにかく自分を甘やかして甘やかして甘やかしまくる!
時間がないなら、どうやったら時間を捻出できるかちょっとだけ考えてみる。
いいじゃないですか、いつもより高いランチ食べたって。
いいじゃないですか、高級サロンで全身アロマトリートメント施術を受けたって。
いいじゃないですか、近場のホテルのスイートルームに1泊したって。
それして誰かに迷惑かかるんですか?
え?仕事が休めない?家事する人が居ない?お金がない?
仕事は有給とればいいだけだし、家事は親に頼んだり代行頼めばいいし、お金は本当にないかどうか考えてみて。
メルカリでちょっと物売ったら数万円になるし、なんならポイントサイトで無料クレカ数枚作ったら手っ取り早く5万円ぐらい作れますから。
自分を許せないマインドを手放して、自分のご機嫌を自分で取る練習をしていかないと、いつまでたっても「やりたい事」なんて見つかりません。
やりたい事リストを作るのもファーストステップとしてはいいのですが、結局そのやりたい事をするために必要なのって、時間とお金です。
お金も時間も作ろうと思えば作れるのですが、それをする自分を許すマインドが整っていないと、いつまで経っても変わらない現実と向き合うことになります。
だから、まず頑張っている自分を十分満たしてあげること。
満たしてあげたら「そういえばこんな事したいんだった」ってひらめく瞬間がやってきます。