チャンスを見逃してしまう理由はマインドがすべて

会社を辞めたいが口ぐせなのに、なぜか辞めない人って周りにいませんか?

かつて同じ職場だった知人がまさにこのタイプで、会うたびに会社を辞めたいと言います。

本人のSNSでも辞めたいを連呼していたところ、以前カステラの法則で書いたように、自分の要望を周りに発信することで一つ解決策が降ってきました。

カステラの法則を使えば好きなものが手に入る

カステラの法則ってご存知ですか? 「私カステラ好きなんですよ~」「カステラ大好物です!!」ってカステラが大好きな人がそれを周囲に言っていたとします。 そうすると…

会社を辞めたいという投稿を見ていた知人のフォロワー(顔見知り)から「今うちの会社求人募集してるんだけど○○さんのこと推薦するよ!」という願ってもないチャンスの申し出があったのです。

しかも業種や仕事内容は今と近い物があるので、まったく右も左も分からないものではありません。

しかし内容を詳しく聞く前に知人はなんとその申し出を断ったんです。

私はその話を聞いた時びっくりしました。

「だってあんなに辞めたいって言ってて目の前に推薦してくれる人まで現れて、こんなチャンスないじゃん!!!」と。

40代前半で特別なスキルの必要ない一般事務職の転職活動って結構厳しい現実に直面することも珍しくありません。

ましてや私は自分が働いてきた会社の求人が出ても知人に薦めるなんて、ブラック要素多すぎて出来ませんでしたよ(怒られる~笑)

自分の会社を知り合いに推薦できるって自社に自信もある証拠から信頼できるし、なにより自分の事を推してくれるなんて、こんな有難いこと無いと思うわけです。

あまりの出来事にびっくりして根掘り葉掘り断った理由を探ってみました。

あなたも目の前にチャンスが来たのに逃した経験ありませんか?

これはすべてチャンスを掴み取るためのマインドセットが出来ていないことに起因しています。

この思考の癖は自分のあらゆる選択(決断)に大いに関わっています。

現状を変えたいのならば、自分の思考の癖を知り、違う選択を取る必要があるのです。

表面的な理由と本質的な理由

「なんで断ったん!!!!」とちょっと声を荒らげてしまうぐらいびっくりした私は、詳しく話を聞くことにしました。

一番最初に出てきた理由は、「今すぐ来てほしいらしくて…」でした。

「え。それのどこがダメなの?今すぐ辞めたいあなたにとってもラッキーでは?」と疑問符だらけです。

「でも、うちの会社は辞めるのに2ヶ月ぐらい必要だし、この前辞めた人は、次が決まるまで居てほしいって言われたらしい」とのこと。

私がかつて居た会社なので内部事情はあらかたわかりますが、そもそも就業規則としては1ヶ月前に申し出ることと書いてあったはずで、2ヶ月前ではありません。

なにより法律上は2週間でやめられるわけですからこんなモノなんの理由にもなっていません。

そもそも知人はなぜ退職の申し出が2ヶ月前と思っているのか聞いても、はっきり言えないのです。

つまり自分で就業規則内の文章すら調べていないんです。

さらに、次が決まるまで居てほしいなんてものは経営者の傲慢であって、労働者がそれを守る義務なんざ無いわけです。

新しい職場の方からしても、普通1ヶ月は辞めるのに時間がかかることは承知の上なのですから、それまでは何としても自社内で回す努力をします。

だから「辞めるのに少し時間がかかる」と交渉すればよいだけのこと。

私はこれらをまくし立てるように話してしまいましたが、知人がチャンスを断った本質的な理由はそこに無い気がしてきました。

なぜ会社を辞めたいのか本人も分かっていない

話を聞けば聞くほど、口と行動が矛盾しています。

会社を辞めたい理由は色々あり、「給料が低い」「環境にうまく馴染めない」「無視されているような気がする」「頼れる人がいない」などなど。

確かに気難しい人が多い職場なのは私も知っていますが、辞める人はさっさと辞めているし、残っている人は長年働いている会社です。

少し前は定年退職ラッシュだったぐらい、勤続ン十年のベテランがひしめき合ってたところです。

「じゃあ苦手な人全員辞めて、給料も上がったらあなたは今の会社で仕事を頑張れるわけ?」

と聞くと「うーん…」となるわけです。

辞めたいとも、辞めたくないとも言えない、自分の本心すら分からない、何が解決したら自分が納得できるのかが分からない。

もはや思考回路はショート寸前どころか燃え尽きています。

「自分のやりたいことが分からない。今の会社は前の会社と違うと思ったのにだんだん一緒になってきた」

とポツリ。

ちなみに前の会社というのは、トンデモ会社だったのですが、それに比べると今の会社はマシです。

トンデモ会社は朝礼が1時間以上あったけど今は30分以内だし、トンデモ会社は人間扱いしてくれなかったけど、今の会社は人間扱いはしてくれるし。(比較のレベルが低いのは一旦置いておきましょう)

つまり、知人は今の会社へ転職するときに「今よりマシなところに行きたい」と思って今の会社に来ているのですが、せっかく前の会社よりマシな今の会社にも不満がつもりまくっているわけです。

そしてその不満の種はお金じゃなくて人に起因していることが多いようです。

ですが、この人間関係の不満というのはどんな職場にいっても起こりますよね。

知人が苦手な人と私は楽しく話せますし、知人が仲の良い人と私はそこまで親しくなかったりします。

馬の合う人合わない人がいるのは当然で、万人に好かれるのは不可能なのです。

自分の理想が自分でも分からない

「ホワイト企業に行きたい」というので「あなたのいうホワイト企業ってどんな企業のこと?」と質問をしました。

でも、その条件がパッと言えないんです。

出てくるのは「ちゃんとした所」とか「普通の所」とかそういうめちゃくちゃ曖昧なワードなんです。

せめて給料とか年間休日とか残業時間とかわかりやすい理想の数字は持っておきなよ…と思いますが、おそらくこの知人の優先順位はこういう条件ではないのでしょう。

「ちゃんとって何?」「普通って何?」と聞いても出てこないところを見ると、本人もこれはうまく言語化出来ないでいるのです。

この曖昧な部分が、今までの転職活動における「失敗体験」につながっているのではないかと思いました。

例えば私がかつて居た会社は、はたから見れば「ブラック企業」ですが、私にとってはそうではありませんでした。

給料の遅配はしょっちゅうだし、みなし残業30時間こみの賃金だし、それでも残業100時間越えが常だし、常に人手不足だからなんでもやらないといけないし、昼休憩とれない会社です。

でも「もう辛い…会社に行きたくない…」とはなりませんでした。

ただ自由時間が足りない!むきぃ!とはなりましたが自分にとっておもしろいと思う仕事もたくさんやったし、まぁまぁ気の合う良い同僚も多かったのです。

結局今はこの会社でおもしろいと思った仕事だけを持ち出してやらせてもらっています。

あの会社はブラックだったのかと言われると、私の可能性に懸けてくれることが多分にあり、チャレンジさせてもらった良い会社という評価なのです。

私が思うホワイト企業・ブラック企業の基準と、他の人が思うホワイト企業・ブラック企業の基準は全然違います。

だから、世間一般の言葉に惑わされず、自分の基準をしっかり作る必要があります。

これが「自分軸で生きる」ということなのです。

私が色々話を聞いていく中で感じた知人にとってのホワイト企業というのは、チームワークで仕事ができて、頼れるリーダーがいて、みんなで協力しながら仕事をしている職場であろうと思います。

1人部署で黙々とやるのが性に合っているタイプではありません。

丸投げされた、自分だけ仲間外れだ、と被害妄想に悩むタイプです。でも、そっちがいいという人ももちろん居ますよね。

何がホワイトで何がブラックなのかは自分が決めるものであって、周りが決めるものではありません。

「あの会社ホワイトだよ」って言われて行ってみたら1人部署だった場合、知人にとってそれはめっちゃブラックな会社になりますから。

なぜチャンスをみすみす逃したのか

願ってもないお話が舞い込んできた知人ですが、何故かそれを断るという行動にでてしまいました。

私がその立場ならせめて詳しい話を聞かせてもらうぐらいはするけどなぁと思います。

「本当は今の会社辞めたくないの?」と聞いてみましたが、これまた返答に困っている模様。

「辞めたいけど…次が見つかるか不安で、退職宣言してから見つからなかったら無収入になって困る。」と…。

もはや自分が何を口走っているのか混乱しているとしか思えない…けど本人はきっともう思考がぐちゃぐちゃなんだろうな。

ちょっと順番整理しよう。と落ち着いてもらうことにしました。

まず、転職活動する人のほとんどは在職期間中に決めて、それから退職日調整するもんだからね。と。

もちろん辞めてスッキリして休んでから転職活動することも可能ですが、押し寄せる金銭問題に打ち勝てるかどうかは重要です。

今まで知人は辞めてから転職活動していたタイプなので、そうじゃない選択肢があることを伝えました。

今の会社が辞めるのに2ヶ月以上かかるのは、あなたの妄想もしくは社長の傲慢である。ともう一度伝えました(笑)

で、たとえ2ヶ月かかるとしても、法律を持ち出せば2週間で辞められるのだし問題ない。

ちなみにあなたの仕事は引き継ぎに2ヶ月もかかるような特殊なものだっけ?違うよね。と。

むしろ部署移動して数ヶ月の知人の仕事は既存のメンバーであれば全員できる仕事で、何も特別なものではないのです。

大体特別な仕事であっても、なんとかなるのが会社です。

私が居なければ会社が回らないは妄想でしかないし、私の代わりなんていくらでもいるものが正解。

だからまずあなたが転職することにおいて、退職宣言するのは次が決まってからで全く問題ないよね。と。

ここまで言って転職の気持ちが揺らいでいるのであれば、自分はこれから先どんな人生を送りたいのかという部分で悩んでいるので、このままどんなに条件がよい会社に転職しても解決しないと伝えました。

自分が仕事で成したいことや、やりがいを言語化できていない状態で環境だけ変えても、必ず同じ課題にぶつかるからです。

今回知人がチャンスを棒に振ったのは、「今の会社を辞めるのに時間がかかる」ではなく、「転職してもその会社が自分を満たしてくれるか不安」のほうが大きかったのだと思います。

本当に今の会社から一刻もはやく抜け出したいぐらい辛かったら、こんな美味しい話に乗らない手はありません。

せめて話ぐらい聞きます。

でも知人のいう「会社辞めたい」は、「自分の理想の人生が描けていない」という思いが根っこにあるので、職場を変えることが解決策にはならないというのを、本人も薄々感づいているのです。

「新しいところに行ってもまた人間関係で悩むんじゃないか」
「苦手な人がいたらどうしよう」

このような思いをかかえたままでは、せっかくチャンスが転がってきても自分に自信がないので見逃します。

そしてチャンスを見逃した自分を正当化するために「今の会社を辞めるのは時間がかかって、今すぐ人が欲しいというその会社に迷惑がかかるから断った」と、あくまで会社の制度が悪いのであって、私は悪くないということにしたのです。

これが他人軸思考で生きた結果です。

自分軸を持つことの重要性

かなり正論パンチを浴びせてしまったので、知人はしゅん…となってしまいました。

ですが、このまま流されるように時を無駄に過ごして行けば行くほど、どんどんその先の人生は苦しくなるのが目に見えています。

「なんでこんなことも決められないんだろう」と最後に話してくれましたが、日本人はそういう教育を受けてきているからねと諭しました。

みんなと同じであることを良しとし、上の人の言うことは絶対で、目立たず波風立たせず文句を言わず…。

本当はこうしたいけど…という思いをことごとく潰されてきた経験を持っている人は多いです。

私たちは考えて自分で決めて行動していく事をかなり制限されてきました。

知人が自分のやりたいことを見つけられないのも、チャンスが来ても交渉せずに見逃してしまうのも無理はありません。

知人は、自分が仕事で何を満たしたいのかを自分と対話して言語化する必要があります。

一応今の職場はチームでやる部署ですし、頼れる先輩もいます。

もちろん癖の強い人がいて多少苦手意識があるかもしれませんが、本当はそこは自分が求めている形をしている場所ではないのか?とも思います。

ということで、まずは自分にとって働きたい職場とはどんな職場なのかを洗い出しておくことをおすすめしました。

そして可能であれば断った求人の話をもう一度聞かせてもらうようにとも。

もしこの会社がダメだったとしても、働きたい職場の条件を出しておけば、次にチャンスが来たときにすぐ判断できます。

転職活動する時も指標にできます。

そもそも、こうなりたいという理想の未来を描いておかないと、間違った方向へ進んでしまうので、理想を掲げるのはとても大切です。

今回は転職という切り口でしたが、これは大なり小なりすべての事に当てはまります。

自分の理想通りの人生を歩むためには、こうなりたいという理想を描いておかないと、どこに進めばいいかわからないですよね?

今よりマシになればいい。という曖昧な基準では、理想は右上の方にちらっと見えているのに、目の前の左斜前ぐらいのちょっとしたところにしか動けません。

他の人からしたら「えええ!あんた右上に行きたいんじゃなかったの?なんで左斜め前に行ってるの!?」ってなるのに、当の本人にはわからないのです。

理想を実現するためにはマインドが大切

チャンスがきてもそれを受け入れる準備(マインドセット)が出来ていないと、チャンスを目の前で逃します。

新しいことや今までと違うことをするのは勇気がいるものですし、自分の判断が合っているかどうか自信が持てないものです。

でも、えいやっと飛び込む前に、自分の納得する条件を徹底的に洗い出したり、不安に思う部分に対する情報をとにかく集めまくったりすることで、取捨選択ができるようになり、考え抜いて選び抜いた選択の結果というのは、自分にとって結局最善の道です。

自分で選び抜いた選択の道に進めばもし何かが起こっても、適当に選んだ別の道にいった自分より理想に近づいている自分であるので、そこで起こる出来事は頑張れるものです。

なぜならこれを乗り越えれば確実に理想に近づくことが明確だからです。

その時「選択に失敗した」なんてことは思わないです。

理想のゴールに行くための超えるべき試練でしか無いので、失敗ではないのです。

この思考のプロセスを踏んでいなかったら、試練を失敗だと思って、また自分の選択に対する自信をなくし、どんどん自分で決められない人になっていきます。

だから理想を実現するためにはマインドが大切なんです。

もしあなたが私の知人と同じように、チャンスと分かっていても一歩踏み出せない、そもそも自分の理想が分からない、環境を変えても同じような課題にぶち当たるという方は、まず自分の思考の癖を知って、よい選択が出来るマインドを身につける必要があります。

自分の人生に自信が持てず、このままでは嫌だ、もっと主体的に人生を歩んでいきたいと思っているのでしたら、ぜひお問合せフォームやLINEからお気軽にご相談くださいね。

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