頼まれごとは試されごと
「頼まれごとは、試されごと」
こんな言葉を聞いたことはありませんか?
私はかつて働いていた会社の社長がよくこの言葉を言っていたので覚えていて、今でもふと思い出すことがあります。
この社長はこういう「名言」を社員に言うのが好きだったので、お陰で私もいろんな「名言」を知る機会がありました(笑)
今日何気なくPCに向かっていたらこの言葉が思い浮かんだので、改めて調べてみました。
有名な講演家の方の名言
この名言は中村文昭さんという方のお言葉だそうです。
実際にセミナーに行った方のブログなんかを拝見していると、この言葉に秘められた真の意味を知ることができます。
私は単純に言葉の表面だけを受け取って、自分への試練とか、チャレンジという意味で捉えていました。
もちろんそういう側面もあるでしょうが、どうやら根っこにあるのは「相手を感動させる事」だそうです。
なるほど。
この言葉の真の意味は「相手を感動させること」
私は自分の為だけにこの言葉を捉えていましたが、ビジネスの基本、相手の喜ぶことをするっていうのに繋がるんですね。
人として未熟な私は、気分でだいぶ返事のテンションが違いますが(笑)、この言葉を知ってからは極力頼まれごとは引き受けるようにしています。
とくに仕事において、「できません」は禁句の世界で育ってきたので、どうやったら実現できるのかという所に視点を置いています。
頼まれたことを120%の成果で提出することが当然と思っていますが、この先には「相手の感動」があるというのが今回の私の発見でした。
当たり前ですけど、私がよくやったと満足するのではなく、相手がよくやってくれたと感動してくれる事が大切なんですね。
この視点を忘れてしまうと、独りよがりの人間になりそうです。
「私こんなに頑張ったのに何で評価してくれないの?」
みたいなやつですね。
この思考に陥ってしまうと、どんどん卑屈になるし、人間関係もぎくしゃくしちゃいます。
よっぽどひん曲がった性格の人で無い限り、自分の期待以上のことをしてくれたら驚くし、感謝してくれます。
もし、自分が今認められていないとか、評価されていないと感じるときは、頼まれたことを相手が感動できるレベルで行ったか?っていう質問を自分に問うてみるのがいいかもです。
難しい仕事だけじゃなくて、些末なことでもよいです。
これコピーしておいて。って言われたことを元気よく引き受けて、今すぐコピーして先輩に笑顔で渡すとか、そういうレベルから。
自分に余裕が無い時や、不利益なときでも引き受けるべきなのか?
頼まれごとは、あなたなら出来ると思っているから頼むんだよ、って、言われてみればそりゃそうだって感じなんだけど、ついつい忙しいときに頼まれたらムッとしちゃうこともありますよね。
そんな時そこまさに試されているということで、自分とどう折り合いをつけて相手を感動させられるかを考えて行動する。
もちろん自分に圧倒的に不利になることは引き受けなくていいと思いますが、あえて不利になるのに引き受けるかどうかも結局は自分次第ですね。
相手とどのような関係を築きたいかにもよります。
何を引き受けて、どのレベルでお返しするのか、選択するのはすべて自分です。
あの人がこう言うから仕方なくやりました。なんていうのはナンセンスってもんです。
ぜひ今日から「頼まれごとは試されごと」を実践して、周りの人と良い関係を作っていきましょう♪