ストレスへの対処は思考と行動で叶える
ストレスの多い現代社会。
日中に起こったもやもやした出来事が頭から離れない…。会社に相性の悪い人がいてなんだか憂鬱…。上司とそりが合わなくて仕事がやりづらい…。という方も多いのではないでしょうか。
忙しい私たちは、あっという間に一日が終わって気づけば夜、なんてこともザラです。
自分自身を振り返る時間があまり持てないと、与えられた環境が当たり前になり思考力が奪われていきます。
嫌なことがあっても「ああ今日はついてなかった。」で片付けてしまったり、「なんか楽しい事ないかな~。」と他人事のような言葉をつぶやいてみたり。
しかし、ストレスの元凶はなかなか自然消滅してくれないので、また明日も明後日もストレスと対峙することはザラです。
特に人間関係のストレスはその人が居なくならない限り続くのでやっかいです。
ではどうすればストレスを乗り越えていけるのでしょうか。
よくあるストレス発散方法は本当に役に立つのでしょうか?
経験談も交えながら紐解いていきます。
よくあるストレス発散方法の効果は?
ストレス発散方法として「美味しいものを食べる」「たくさん寝る」「お笑い番組を見て思いっきり笑う」「カラオケに行く」「旅行に行く」などが挙げられると思います。
たしかにこれらの行動は自分のやりたい事を行うので気持ちが前向きになり、楽しい時間をすごせるのでワクワクします。
でも自分はスッキリしたけど「ストレス自体は何も影響を受けていない」というのが現実です。
つまりこの楽しい時間が終わったらまたストレスと向き合う時間がやってくるのです。
楽しい時間を過ごしたことで気持ちが前向きになり「よし!ストレスを乗り越えるぞっ!」と意気込んでみるものの、あえなく敗北した経験ありませんか?
OL時代の私はまさにそんな感じで、どりあえず土日遊び倒すものの、月曜日からまた憂鬱…みたいな感じです。
バンギャ全盛期だった頃はとにかくライブでストレス発散して、仕事はキィイイ(# ゚Д゚)となりながらこなす。
私はライブにさえ行けたらいいの。
ライブが私の人生。
ライブに行っていたらとりあえず楽しいし幸せだもんね。
と自分に言い聞かせながら生きていました。
確かにライブは非現実的な時間が過ごせてとても刺激的でしたが、現実は平々凡々な安月給のやりがいの少ないお仕事。
レベルの低い人もたくさん働いていたから、飛び交う会話はゴシップ、悪口、罵詈雑言(笑)
この環境にいたら自分の質も下がる気がしていましたが、いかんせん他人軸人生を生きて脳死状態でしたので受け入れていました。
私がとっていたライブに行くというストレス発散方法は、たしかに発散はできるんですが「現実逃避かつ受け身の趣味」なんです。
受け身の趣味が悪いわけではないのですが、これだけに偏ってしまうと現実は何も変わらない状態が続きますし、何よりバンドが解散したら終わりですヽ(^。^)ノ
先に上げた例の「美味しいもの食べる」とか「カラオケ行く」とかも同じ様な感じで、これをしたからといって現実のストレスは何ら変化していないんですよね。
現実を変化させるには何をするべきか
ストレス発散方法を受け身系趣味だけでやり過ごしても現実は変わらないというお話をしました。
じゃあ何だったら現実は変わるのか?
私の結論は「思考に時間をさいて行動に移す」です。
結局ストレスは発散したところで気分がスッキリするだけで、現実に変化は起こりにくい。
ストレスの原因が自分の気持ちだけの問題であれば、気分転換することで行動がかわり、よい結果を引き寄せる可能性は無きにしも在らず。
しかし環境によるストレスの場合は、自分の気持ちだけスッキリしても周りに変化が起こっていない、そして自分も気持ちが一時的にスッキリしているだけで、根本の考え方は変化していないので「元の木阿弥」状態になることが多いです。
せっかくリフレッシュしてやる気に満ちていても周りの攻撃でまた心が傷つく…なんて人もいるかもしれません。
まさに私の友人はそのタイプです。
第三者が聞いたら完全にパワハラ案件、職場いじめ案件なのに、休日にリフレッシュしてまた平日どんよりするの繰り返し。
この数年間まったく変化なしが続いています。
そして二言目には「どっかいい会社ないかな」です。
ストレス発散はさんざんしてきているのに、全くストレスが無くなっていないこの現実にとても苦しんでいます。
友人なので軽くアドバイスを行いながら応援していますが、ストレスの原因を取り除くのに「発散」は役に立たないというのが私の結論です。
思考するとは
「思考に時間をさいて行動に移す」ということで、思考とは何を指しているのかですが、これは「内省」の時間を取るということです。
ようは「自分と向き合う時間を確保する」ですね。
「なぜこれをストレスと感じているのだろうか」
「なぜ自分はこれが嫌だったのだろうか」
「相手はなぜあんな事を言ったのだろうか」
「自分だったらどうするだろうか」
「このストレスの原因はそもそも何が発端?」
「自分の行動でなにか相手の神経を逆なですることはなかったか?」
などなど。
決して「くよくよする時間」を持つというのではなく、「自分は何に心が動いたのか」「自分は何が嫌なのか」「自分の言動は誰かを攻撃していないか」など、事実の検証をするという感じです。
「あの時あんなことしなければよかったー」とか「あ~ほんとむかつくぅうう」「あの人は私を嫌いに違いない」みたいな感情は一旦横に置くのもポイントです。
ぐるぐる思考の持ち主はこういう感情に左右されて事実じゃない事まで想像してしまうことがよくあります。(私もよくありました。でもぐるぐる思考をしていると気づけるようになり、事実と妄想は切り離して考えられるようになりました)
この、「事実と向き合う」「自分の心の動きに注目する」というのはとても大切なプロセスです。
私がメンタルダウン状態から人生好転させると決めたときにまず取り組んだのがこれでした。
今日一日何に自分の心が反応したのかを思い出すと、最初の頃はとても消極的な、半分恨み節のような内容になりました(笑)
「なんで分かってくれないんだろう」
「会社の仕組みが悪い」
「あの人の言い方と態度が信じられない」
などなど、なんかただの悪口日記になりそうでしたが、改めて文字にしてみると自分の感情が周囲にかなり振り回されている事に気づきました。
他人軸ばりばりで生きていたので、私の思い通りになっていない現実が恨めしく、変わらない職場が腹立たしく、楽しい1日にしてくれない周りに八つ当たり。って感じです。
でもこのストレス満載人生を選んだのは他でもない自分自身だったのです。
行動に移すとは
行動しないと現実は変わりません。
「行動」とは何を指すのかですが「思考した結果、自分がノーストレスで生きるために、自分ができることをする」ということです。
大切なのは「相手を変化させようとしない」です。
あくまで自分でできることで行動するというところがポイントです。
人間誰しも自分が正しいと思って生きていますから、自分の正義を他人に強制はできません。(法律違反はダメですが)
その人にはその人なりの信念があるのです。
世界から戦争がなくならないのも、お互いの信念や信条があって曲げられないからです。
夫婦喧嘩がなくならないのも、お互いの言い分や主張があるからです。
子どもが親の言うことを聞かないのも、子どもは子どもなりに考えていて、言いつけを守らない理由があるのです。
ということで現実を変化させる唯一の手段といってもいいのは「自分が変わる」でしょう。
私の場合、やる仕事が多岐に渡りすぎて「なんで私だけこんなに仕事押し付けられてるねん!怒」となっていた頃があります。
他の人は自分の得意分野だけやって、私は人が居ないからという理由で仕方なく引き受けた仕事をしていることにものすごく不満を持っていました。
お陰で忙しさがピークに達するとイライラが止まらないし、常に心の中は「何で私だけ」で埋め尽くされていました。
でもこれって、人が居ないからやっていたことをいつまでもやり続けている私自身の問題なんです。
確かに助け合わなければいけないぐらい窮地に陥ったときがあったので引き受けましたが、その後人員が増えてもその仕事を引き受け続けたのは他でもない私。
「誰かが仕事を整理してくれるだろう」と思っていたのか、そもそも思考を放棄していたのか…。
いずれにせよ、引き受けておいてイライラしているんだから、周りからしたらたまったもんじゃないですよね(笑)
この矛盾に気づいた時「そうか、私はこの仕事を断ってもいいんだ」という答えに行き着きました。
当たり前ですが、ここで「もうこんな仕事やりません!プンッ」と突っぱねてはいけません(笑)
「交渉する、話し合う」というプロセスが必要になります。
なぜならこれは私が変化させたい事柄ですが、自分一人で収まる問題では無いからです。
確実に誰かがこの仕事を担う必要が出てくるので、話し合う必要があるのです。
私はそこで初めて社長に「人手不足で引き受けたこの職務は正直いって楽しくない。私が得意な仕事は元々の職責であるこの仕事なんですけど、何とかここに集中させてもらえないですかね?」という事を話しました。
多分社長からすると寝耳に水ぐらいの勢いで「そうか!お前この仕事嫌だったのか!!!」ってなったと思います(笑)
そこからは結構早くことが進んで、専任で雇っていた人にすべて任せることになり、あっという間に私は嫌な仕事を手放すことができたのでした。
逆に専任で雇っている人が持っていたとある業務は、そもそも私が巻きとるべき業務だったりしたのでお互いの仕事をチェンジした感じです。
「なんだ私がやらなくても良かったんじゃん!」
とあっさりストレスからおさらばすることができたのです。
勝手にイライラしていたのは私だったんですね。
「仕事は断ってはいけない」という謎の価値観に縛られていたんです。
しっかり自分のストレスの元凶と向き合って、何を変えれば私は幸せになれるのかを追求し、話し合いを持って解決する。
まさに絵に書いたような変化を起こすことができて私はとても満足しました。
意外とストレスの原因が「仕組みで解決出来る場合」はスムーズにいくのではないでしょうか。
仕組みを変えるだけで一気に見える世界が変わることもあります。
特に自分だけで完結する場合は早々に取り掛かるべきです。
どうしても誰かの協力が必要な場合は、あくまでも「交渉」するというスタンスで、不満をぶちまけるような会にはしないのがポイントです。
この変化を起こすことで、どれだけ相手にとって、そして全体にとってメリットがあるかというのを考えて話すのが良いですね。
相手の言い分もあるでしょうから、そこは頷きながらお互いどうなることがベストだと思う?というのをひたすら追求していく。
これはあくまで建設的な話し合いであって、感情的な話し合いにはしない。
「話し合い」って、言い合いではなく、聞きあい。
だそうですよ。
この言葉、私にとってもすごく刺さる言葉でした。
話し合いがうまくいかない人は、言い合いになっていないかチェックしてみるのもオススメです。
ストレスの原因は誰かが何とかしてくれるわけではない
結局のところ、自分が抱えているストレスをどうにかするのは自分です。
他の人からするとストレスにはならない事を自分だけがストレスに感じていることもたくさんあります。
また、誰がどうみても「これは良くないことだ」と思うことに誰も抗わなかったらもちろん良くない今が続くだけです。
和を以て貴しとなす。
この言葉は「同調ではなく協調」、「妥協ではなく理解」という意味が含まれています。
いやぁはるか昔(聖徳太子の時代)から先人たちは教えてくれていたんですね。
私達は人間ですから、言葉を使って意思の疎通を図ることができます。
「まぁまぁ事を荒立てずに…」というのは日本人によくあるパターンです。
怒らないのは立派ですけど、見て見ぬふりをしたり放置するというのは何の解決にもなっていませんね。
ストレスに対して、まぁまぁ…と受け流し続けていても結局また苦しむのは自分ですから、やはり行動する選択を取っていくのが一番なのです。
そのためにも自分自身の視野は広くしておく必要がありますし(選べる道が格段に増えます)、進んでいる途中で後戻りしないメンタルも必要になります。
もしあなたが目の前のストレスをどう対処して良いのか分からない、自分の選択に自身が持てないという場合はぜひお問合せフォームやLINEからお気軽にご相談くださいね。
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