家をTTKする(徹底的に片付けする)

ビジネス界隈ではTTPをせよ。というのが通説です。

TTPとは「徹底的にパクる」ということで、成功者のマネをするのが成功への近道ってやつです。

で、私は今回TTK、いわゆる「徹底的に片付ける」を実践中です笑

「断捨離(だんしゃり)」という言葉が市民権を得てずいぶん経ちます。

やましたひでこさんがヨガの思想から着想を得て、それを「片付けメソッド化」したのが大ヒットしたわけですが、正しい知識を持って行わないと「やっぱり捨てなければよかった」と後悔してしまうこともあるようです。

私はかなり初期の頃に断捨離の本を購入し、読み返すたびに片付けをしてきました。

が、なんともお恥ずかしいことに「どちらかというと物が捨てられないタイプ」であり、「整理・片付けするのが下手」なのが私です。

まぁ会社員時代のデスクとか結構汚い方でしたよね(笑)

書類とかがんがんに積み上がってるし、仕事が複数走るから全てがデスクの上で広がっているような感じ。

ただ、不思議とすべての物の位置は把握しているので、探したり無くしたりということは滅多にありませんでした。

で、とりあえずまとめて引き出しに詰め込んで「なかったこと」にする(笑)

これは家も同じで、基本的に元の場所に戻すという行為がかなり後回しになるので、すべて手の届く位置に「置かれている」ことがほとんど…。

ただ、ゴミは捨てるのでやばい事態にはならないのですが、掃除機はかけづらいですよね…。

誰かが家に来るとなったら慌てて掃除して、床に散らばっている行き場のない小物たちはとりあえず袋に入れて「なかったこと」にする日々。

果たして私は一体どうしたらこの汚部屋から脱出できるのだろうかと、頭の片隅では常にもやもやしていました。

家にあまり居ない会社員時代

過去の仕事はだいたい残業がひどめだったのでほぼ家に居ないことが多く、休みの日は習い事やお出かけに勤しんでいました。

洗濯は週1回か2回まとめてやりますが、雨の日とかどうしても夜中しか時間がとれないと洗濯できないですよね。

なので手持ちのタオルや服はかなり多めに持っていました。

家にあまり居ないので布団さえ無事だったらとりあえず過ごせてしまうわけです。

布団だけ死守して、大量の乾いた洗濯物は山積みで、疲れたから気が向いたら畳もう…眠い…みたいな感じで、家事に回すエネルギーはほぼ皆無。

むしろ家事に体力を温存するという発想がなかったので外での活動にいつだって全振りでした。

こんな状態なのでちょっと断捨離しようと思ってもせいぜい引き出しの中とか、いま床にあるものを片付ける、ぐらいが限界だったのです。

ついに本格的な断捨離を決心

ふと今年のGWは家を片付けようと思い立ちました。

自宅で仕事をするようになって家にいる時間が増えれば増えるほど「不便だな、これ」と思う箇所が気になるようになったのです。

いままで家に居なかったので最低限で良かったのですが、ついに居心地を重視するようになりました。

現在の家に引っ越してきて10年。

思っているより長く住んでいるのですが引っ越してきた当初の荷物が殆どで入れ替えたものは机と座椅子ぐらい。

大物で捨てたのはテレビとベッド。

大物が増えたのは仕事用のデスクとチェア。

どっちかというと物は増えつづけていますね。

多少本や小物、服などをメルカリで処分したりしていますが、この部屋の専有面積からすると微々たるものです。

この家にはもっと大きな見直しが必要ではないのか…とかなり真剣に考えることにしました。

買ってもらった物を捨てるのが苦手らしい

いま家にあって、あまり使っていないのに場所を専有しているものはなんだろうか。

そんな視点で改めて家の中のものを見ていくと目についたのは、大きめの調理器具や使っていない家電でした。

今の家に引っ越してきた理由は離婚だったので「取り急ぎ揃える必要がある」と当時判断したものや、傷心の私を勇気づけようとして買ってくれたものだったりするんです。

「あ、これ私めっちゃ罪悪感持ってるわ。」と正直に思えました。

あの時期に支えてくれた物を捨てるなんて、私にできるの?

そんな試練を与えられているような気持ちでした。

でも今は好みが変わっていたり、もう必要のないものだったりします。

これは断捨離のメソッドだけでは乗り越えられないと感じて、お次はこんまりメソッドに頼ることにしました。

「ときめき」を重視するこんまりメソッド

Netflixのこんまりさんの番組では、クライアントがただ整理するだけではなく片付けを通して人生を見つめ直す対話の時間を持つ重要性に重きを置いていました。

私がどれだけ家の片付けを繰り返しても捨てることが出来なかった物たちをどうやったら捨てることが出来るんだろう。

そのヒントを求めて視聴したら、もうボロ泣きですよね、私が(笑)

不思議ですが、みんな片付けを通して泣いてるんですよ。

やっぱ物には「思い」がものすごく詰まってる。

もちろんぽんぽん捨てられるものもあるのですが、捨てるべきなのに捨てられないジレンマがなぜ起こるのかという部分は、みんなの心の大切な部分に触れることが多くて、今回の私の片付けと重なりました。

故人からもらったものや大事な記念のもの、自分の転機に関わっていたもの。

これらを「手放すか」「手放さないか」というのは非常に重要なことです。

番組を視聴していて一つたどり着いた答えは、「深い思いがたくさんあっても、それが自分の将来に必要かつポジティブな感情を呼ばないのであれば手放すべき」ということ。

いろんな大切な人の顔が浮かんだり、当時の出来事が手にとるように思い起こされる物ほど、どうしようとなります。

でも、私の場合はその物たちが「離婚のときの苦しい記憶」の方を強く呼び起こすんです。

もちろん贈ってくれた人の顔が浮かび感謝しますが、それ以上にマイナスの記憶のほうがリフレインされる。

これは手放す判断基準としてものすごくしっくりきました。

「この物には感謝はあれど、ときめきは無いんだ」って。

これでようやく私は10年間持ち続けていたあらゆる物たちを処分する決心が付きました。

自分で買った物は判断が早い

人からもらったものは処分するときに悶々しますが、自分で買ったものは割りとサクサク処分できるタイプのようです。

もちろん売れると判断するものは売りますし、興味が過ぎ去った趣味のグッズなんかもまだ好きな人のもとに行ってほしいと思って売ります。

今回はついにバンギャ時代に愛用していた服やアクセサリー(界隈ではブランドもの)をすべて売りました。

割りとバンギャは私のアイデンティティの中でも強固なものだと思っていましたが、ついに手放すときが来たようです。

物たちも使われた方が生き生きするのは間違いない。

しまい込んでいて傷んでしまった物を捨てるときの申し訳無さのほうがつらいですね。

自分の物量をもっと徹底的に把握しないといけないと思いました。

不便なままとりあえず使っているものは無いか

今回のTTK(徹底的に片付ける)で大きな改革をしたのは洋服です。

いままでシーズンものは洋服箪笥に、オフシーズンものは衣装ケースに保管していましたが、これを洋服箪笥一つにしぼりました。

この洋服箪笥は嫁入り道具の箪笥なのですが、色々棚板や吊り下げポールの位置をカスタム出来るんです。

でも元来めんどくさがりの私は、買ったときのままの「設定」で使い続けていました。

左側が上下に吊り下げポール、右側は全部棚という状態。

ですが今回すべての服を整理し、ワンピースなどの丈の長いモノが多いということがに気づきました。

左側は上下にポールが入っているので、上段にワンピをかけると裾が下段のポールより下まで来て結構邪魔でした。

いつも邪魔だなぁって思いながら使ってました(笑)

さらに右側は全部棚とはいえ、上の方の段は高すぎて使いづらいのでほぼ無視していました。

空間がもったいない…

しかも棚って服の収納しづらいんですよね。

Tシャツを畳んで入れても取り出しにくいし、そもそも畳むのめんどくさいし…。

ということで、左側の下段のポールはとっぱらってワンピの裾がかからない低いところに3段ほど棚を設置。

右側はジャケットやトップスを上段に吊り下げ収納できるようにポールを設置して、下段はボトムスを吊り下げ収納できるようにこちらもポールを設置。

電動ドライバー様々でございます。

これをしたらなんと全洋服がこの洋服タンスの中に収まったんです。

信じられません…!

19歳から使ってきた3段の衣装ケースがまるまる空いたので処分することにしました(笑)

これでほぼすべての服を吊り下げ収納することができたので畳む必要もないし、全部入っているので衣替えも不要。

すべての服が一覧で見えるので足りない色やアイテムが一目瞭然です。

これはかなり私にとって大きな変化で、洗濯後の洋服を戻す作業が格段に楽になりました!

そしてこの箪笥にこれ以上服は増やさないと決めたので、今後服を買うときは慎重になれそうです。

今まで不便だなって思いながら使い続けていた私バカバカって感じです。

やっぱりベッドは必要だった

今回新たに増やす家具として、ベッドを復活させることにしました。

ミニマリストの方とかは寝袋で寝てる人もいるみたいですけど、私は戻りますよベッド生活に…。

最初に買ったベッドは宮付き引き出し付きのゴツめのベッドでして、結構場所を取っていました。

捨てたら部屋が広くなって万々歳だったのですが、数年後強力なぎっくり腰に見舞われた時、大いに後悔したものです。

「横になる」「起き上がる」という動作は布団だとかなり腰に負担がかかっているんですね。

健康なときは気づきませんでしたが。

とにかくしゃがみ込む動作ができない…。

腰が痛すぎて具合が悪いから横になりたいのに、横になろうとすると更に激痛に見舞われて何も出来ない地獄。

大の大人が痛みで涙がツーと流れる…(´;ω;`)

この経験をしてから、いつかやはりベッドにしようと思っていました。

ぎっくり腰って、椅子には座れるんですよ。(多少我慢はしますけど)

立ち上がるのもめちゃ楽。

それに比べて布団は…(舌打ち)

なので一度腰掛けられるベッドっていうのは腰に爆弾持ってる私はマストアイテムなのです。

が、結局忙しいし治っちゃうと後回しになるんですよね(笑)

あんなに痛い思いしたのに5、6年放置ですよ。

ということでようやくベッドを迎え入れることに決めました。

エレベーターなしの4階なので捨てる時のことを考慮して、今回は宮なし引き出しなしのシンプルなやつにする予定です。

ベッドの下には収納ボックスをいれたり、飼い猫の隠れ場所にしたり色々空間を有効活用しようと思います。

見せる収納にチャレンジ

今回もう一つ大きな変化をもたらしたのはクローゼット(押入れみたいに3段です)。

これを書斎のようにしようと思って、中段の荷物を全部取っ払って整理しました。

趣味のアロマやハーブの本、大量のエッセンシャルオイル、ヴィンテージの紙類、文具などを見せる収納として奥に整列させます。

そして手前ではアロマクラフトをしたり、コラージュして遊んだり(笑)、メルカリの梱包などさまざまな作業台として利用することにしました。

押し入れの壁は殺風景なので養生テープとリメイクシートでデコレーションしたり。

クリップライトを取り付けたので手元も明るくて良い感じ。

クローゼットの上下は収納として使っていますが、季節ものの布団や寝具の収納にIKEAのスクッブを導入しました。

板付きなのでしっかり四角いまま立てて収納できるため、今までオフシーズンの寝具を不織布に詰め込んでこんもりしていたのが一気におしゃれな垢抜けた感じに。

やはりなんでも「容器に入れる」っていうのは大事ですね。

袋にぽん。とか、ダンボールにとりあえずぽん。とかはご法度なのですね。

まだ細かい小物の整理が出来ていないのですが、ここを最高に趣味の詰まったゾーンにするのが私の目標です。

仕事をするデスクと趣味を楽しむデスクを分けることで、オンオフの切り替えもできるしおすすめです。

動線が良くなるとめんどくさくなくなる

TTK(徹底的に片付ける)を始めてから1週間以上たちました。

捨てる作業と収納する作業って、順番にしないといけないので一気には終われず、散らかったままの部屋で過ごす日もありました。

でも、こんまりさんも言っていましたが、片付けって必ず終わりがあるんです。

自分の理想の部屋を強く思い描けば描くほど作業もはかどりますし、ある時急に「あれ。なんかめっちゃいい感じになってる」っていうタイミングが来ます。

片付けが終わったエリアの心地よさに気づくんですよね。

そして自分の動きがスムーズになっていることに気づき、こまめに動けるようになる。

物に住所を決めてあげることで、新しい物が来てもどこに入れるべきかすぐ分かる。

この小さな積み重ねがノーストレスな生活に繋がっていきます。

今回動線や家具の配置を再考しました。

今まではレイアウト上仕方なく出窓の近くに仕事デスクを置いていましたが、窓の近くって冬場めっちゃ寒いんですよね。

今回がらりと配置も変えたので壁に仕事デスクを寄せる事ができました。

これで「寒い」というストレスから解放されるわけです。

他にも、クーラーの風が直接当たる位置で寝ないようにしたり、食事は外の景色が見える方へ向きを変えたり。

家を最高に居心地の良い空間にするための努力は惜しむべきではない…!

今ではそう思えるようになりました。

常に快適、楽を求めるって大切

今回のTTK(徹底的に片付ける)を通して、改善することや効率化することも同時に学べた気がします。

今まで妥協していた部分、つまり緊急性もなければ重要度も低いところまでしっかり見直しました。

目の前のボールペン1本から残すかどうか検討する勢いです。

徹底的に精査することで家のクオリティが上がったと感じますし、可愛い置物なんかを飾るスペースすら生まれました(幸せ)。

細かなところにまで目を配り考え抜く力はそのまま仕事にも直結します。

パソコンの中のデータ整理も同じようなものですよね。

どんな風にフォルダを階層化するのかというのをロジカルに考えることは家の片付けと通ずるものがあると思います。

なんでもすぐにアクセスできるようにする、そしてパッと見ただけで判断でき料にするというのは、判断力のスピードアップにも繋がると思います。

ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、私たちは1日に最大で3万5000回の決断を下しているそうです。

決断は、どんな内容であってもストレスを伴い、脳に負担をかけます。

というのを聞いたことはありませんか?

小さなこと(今日のお昼何食べよう)から大きなことまで(投資しようかどうしようか)毎日こんなにたくさんの「決断」をしているとなると、とにかくシンプルに考えられるように整える必要があります。

3食ご飯を作るときに冷蔵庫がぐちゃぐちゃで何がどれぐらいあるか分からなかったらそれだけでやる気が失せますし、余計なものを買ってしまうかもしれない。

でも整理整頓された冷蔵庫で在庫が一目瞭然なら防げることです。

生活、仕事ともあらゆることがこのように整理され、ラベリングされていけば悩まなくていいことに時間と頭をつかう必要がなくなるってことです。

より複雑で難しいことにリソースをさけ、成長できます。

よく片付けの最初は引き出しなど小さなスペースから。と言いますが、私のようなレベル(物多すぎ問題)の人はそんな小手先の整理をやっていたら片付けに10年はかかります。

最低でもエリアレベルでやるべきです。

こんまりメソッドでは場所ではなくモノごとにやるので、これもいいですね。

服なら服全部を一気にやります。(今使っているものだけではなく、眠っているものも全てを引っ張り出す)

キッチンなら食料、食器、調理器具など食にまつわる部分全部一気にやります。

これぐらい1回で大きく変化させる必要があります。

確かに片付けている途中は乱雑になりますし捨てる労力もいりますが、その後の使い勝手の良さや心の爽快感はやり遂げた人ならわかりますよね。

ちなみに今回ゴミ袋30~40枚分は捨てました。

使っていない容器や調理器具、家電、家具なども大量処分した結果、手狭と思っていた今の家がものすごく広く感じられるように(笑)

どれだけ物に圧迫されていたんだろうと思いますね(笑)

まだ最後の仕上げは残っていますが、5月中にはすべて終わらせられそうですので諦めずに頑張ります!

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